更年期 漢方療法漢方薬の種類
漢方療法について
更年期特有の症状が一定しないいわゆる不定愁訴には、ホルモン補充療法(HRT)のほかに漢方薬の効果も十分に期待できます。
とくに治療にあたって、HRTを望まれない方、検査でホルモンの投与が必要でないとされる方、あるいはHRTが行えない方などには、漢方薬が好んで用いられます。
漢方薬の種類は?
トラブルの種類や患者さんの体力および体質によってお薬の使い分けをするのですが、「疲れやすい・貧血気味で元気が出ない」などのタイプには、主として当帰芍薬散が、「イライラが続く・気分が落ち着かない・落ち込んでしまう」などの障害には加味逍遥散が、片や「汗が止まらない/急にカッーと首から上が暑くなる(ホットフラッシュ)・のぼせる・肩こりがひどい」などには圭枝ブク苓丸がよく使われます。
さらに、冷えが気になったり・夜寝付けなくて困っている方にも症状の改善が望めるお薬のご用意があります。
このように更年期のトラブルに対して有効な漢方薬はいく種類もありますので、まずはお悩みの様子をくわしくお聞きしてからお薬を選択いたします。
一方で、漢方薬とHRTとを併用することもめずらしくありません。要は皆さんに一番合った治療法を選び出し、お役に立てるよう努力してまいります。